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プロフィール

2004.4-2006.3  日本学術振興会特別研究員(国内)

2004.9  京都府立大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士(農学))
2004.9-2005.9  英国国立ローウェット研究所腸管免疫研究室 客員研究員(スコットランド・アバディーンにある研究所です)
2006.7-2008.3  北海道大学創成科学共同研究機構明治乳業寄附研究部門 特任助教
2008.4-2020.3  京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室 講師

2020.4-現在  摂南大学農学部応用生物科学科動物機能科学研究室 教授

2011.4-2012.3  日本学術振興会海外特別研究員(渡航先:アバディーン大学ローウェット研究所 腸管免疫研究室)(光栄にも客員教授のポジションを用意して下さいました)

 

自己紹介

プロフィールだけってのもなんなので、少々自己紹介とプロフィールに関連した回顧録などを。
 出身は京都で、育ちも京都です。職の都合で英国と北海道にそれぞれ2年弱住んだ以外は京都に住んでおります。とはいえ、なんだかんだで引っ越しが多く、博士過程修了後でも5回ほど引っ越ししています(英国、北海道の往復でそれぞれ2回ずつ、京都府内で1回)。
 趣味は海釣りですが、子供が生まれてからはめっきり行けてないです。ちなみに子供は4人おります。男の子3人に女の子1人、末は男女の双子です。少子化に真っ向勝負です。
  音楽はわりとなんでも聴きますが、ロックが好きな気がします。高校時代はBon Joviが好きでした。今でもちょこちょこ聴きます。あとはMcflyとか、最近はOne Directionなんか聴いてます(活動休止残念です)。邦楽だとBump of Chickenを2012-2013年はずっと聴いてました。基本的に一度聴き始めると1年位ずっと聴いてます(BGMとして聞くことが多いので)。2015年はSEKAI NO OWARIをよく聞きました。2017年末からWANIMAと米津玄師がお気に入りです。2019年はsumika、サンボマスターも良く聞きました。

研究に関しては、研究紹介を御覧いただくとして、ここからは回顧録を。。。

 

日本学術振興会特別研究員(国内)時代

 ぞくに国内学振と呼ばれるものです。D3になる年の4月から採用していただきました。研究費と生活費を支給してもらえるため研究に専念できます。日本学生支援機構の奨学金とは違い規則に違反しない限り返還の必要はありません。多くの研究者の方がそうだと思いますが、これに採用していただいたことで人生変わりましたね。私の場合、博士課程在籍2.5年で博士号を取得させていただいたので、実質半年しかDとして受給せず、その後はポスドクに切り替えて受給しまし た。1年経過せずにポスドクに切り替えたので、新規にポスドクとして特別研究員(国内)に応募することができなくなってしまい(わかって切り替えましたが)、後 で少々困りました。切り替えをお考えの方は熟考されることをおすすめします。
  今になって思えばですが、国内学振をとるためには、準備というか、戦略というものが重要な気がします。準備というのは当然論文数。戦略というのは応募する研究内容であったり分野であったり。そうしたから必ず採用されるわけじゃないですが、しないよりは絶対確率が上がると思います。例えば論文数2本とかでポ スドクの特別研究員に応募しても農学系だと採用確率はかなり低いと思います。感覚的にですが、D1だとファーストで1本(つまり修士中に1本)、D2だとファーストで2本あると良い勝負になりますし、ポス ドクだと総数10本以上は欲しいというのが、我々の分野かなと(私の感覚です。真剣に取り過ぎないように)。テーマは当然ですが審査員の方にうけが良いようにアトラクティブに書くことが大事でしょう。指導教員はじめ色々な先輩からアドバイスをもらってしっかり練ると良いんじゃないでしょうか。

 

英国留学時(1回目)

  博士号をとってすぐに留学しました。留学先は英国国立ローウェット研究所腸管免疫研究室。アバディーンという英国スコットランドで第3の都市にあります。 ちなみに第1はエジンバラで第2はグラスゴーですね。アバディーンは石油で有名な街で、治安はUKの中でも良い方です。ただ、家賃はUKの中でも高いほうだとか。いわゆるハイランドにアクセスが良く、スコッチ好きの日本人のツアーの方々の玄関的な場所でもあります。日本からの行き方は色々ありますが、個人的にはスキポール空港経由で入ることですかね。ヒースローは大きすぎて経由地としてはあんまり好みでは無いです。よいサイズの街で都会すぎず、田舎すぎずという感じで私はとても好きな街です。冬は日照時間が極端に少ないので気持ちがイマイチ上がりにくいですが。。。
 さて、ここではヒト腸内の酪酸生成菌であるRoseburiaに関する研究に携わりました。パブリケーションに結びついていないのが残念ですが、研究経験としては非常に充実したものとなりました。
  人生経験としてもとても良いものになり、たくさんの友人もできました。新婚ほやほやで行きましたが、妻の存在は支えになりました。英語に慣れるのがやはり大変で、はじめの2-3ヶ月はかなり精神的にきつかったですが、妻のおかげもあり乗り切ることができました。英語で意思疎通ができるようになってからは公私ともに結構楽しめました。仕事では、H.Flint、D.Kelly、R.Aminovといった研究者の方々のおかげで、私的な方では現地で知り合った日本人のM夫妻とT夫妻のおかげが大きいです。こんなところでなんですが、皆様に心より御礼申し上げます。
 英語で「意思疎通」と書きましたが、これは「ペラペラ」とはやはり違うというのが、現地で長くバリバリで生活されている日本人を見るとよくわかります。今R大学で教授されているらしいEさんはすごかったなー。後述する留学2回目でお世話になったY夫妻もすごかった。ああいう人たちをペラペラって言うんですね。実際翻訳とかされてま したからね。。。

 

北海道大学在籍時

  留学から帰ってきてから、国内学振の残り期間を京都府立大学で過ごし、その後先輩の会社で約3ヶ月間お世話になりまして、2006年の7月から北海道大学で 研究させていただけることになりました。ちなみに先輩の会社では短期間にもかかわらず正社員として雇用していただきました、ありがとうございます。北大でお世話になったのは創成科学研究機構内に明治乳業の寄付によって設置された寄附研究室です。学生の頃から学会等でお世話になっていた矢島先生がお声をかけてくださり、乳に関わる研究をさせていただきました。もともと腸管免疫や腸内細菌の発達を研究しており、母乳との関係には興味があったので、そのあたりを研究させていただきました。
  北海道は、文化というか生活様式が結構関西とは違って驚くこともありました。特に雪はすごかった。小さい頃に京都府の北部に住んでいたこともありますが、 全然違うというか、もう雪が常識の世界なんだなーって感じです。車はスタッドレスタイヤでもつるつる滑るし、当然歩いてたって滑ります。慣れた人は滑らずに歩く術を身につけていて、こけないうえに歩くのが早いからびっくりしました。雪がなければ関西人の方が歩くの早いと思うんですが、雪道だと北海道人の圧勝ですね。

 

京都府立大学大学院生命環境科学研究科在籍時

 2008 年4月から2020年3月まで京都府立大学の講師として在籍しました。出身研究室に教員として戻ってくることができるのはとても運の良いことだと思いました。色々とご 協力頂いた方には本当に感謝しています。
 さて、京都府立大学では、今まで行ってきた研究を引き続き進めるとともに、それらの経験やデータをもとにブタに関する研究も積極的に行いました。もともとブタの研究をおこなっていた研究室であるというのもありますが、ブタというのはヒトモデルとしても畜産動物としても見なすことができる動物ですが、マウスなどに比べると簡単に飼育できないので、発達に関する知見が少ないというのが大きな理由です。もともと腸管免疫の生後発達に関する知見って多くはないんですが、ブタやウシなど中~大動物では断片的な情報が多くていまいちはっきりとした情報が得られていませんでした。詳しくは研究紹介を見ていただければと思いますが、そういう点でブタの研究というのは面白いものでした。それ以外には2011年頃からでしょうか、多くの腸内細菌叢の研究に携わらせて頂きました。中学生の頃にかじっていたPC98の知識や、学生時代にちょこちょこと遊んでいたUNIX系のバイオインフォマティクスの知識が腸内細菌叢のメタゲノム解析に活かせる形になり、なんでも興味のあることはやっておくもんだなーと思いました。京都府立医科大学の内藤先生や滋賀医科大学の安藤先生のご研究にご協力させて頂いたことで、いっきに活動の幅が広がったように思います。お二人はじめ、関係の先生方には感謝・感謝です。

 職場としては、学生時代を過ごした場所であるので、周りの環境や学内の施設などで戸惑うことはありませんでした。ただ、学生として過ごしていた時にはわからなかった研究室運営や大学運営につい ては戸惑うこともありました。どこの大学もそうかもしれませんが、研究・教育以外の仕事が大学教員には少なくなく、 これを円滑にこなし研究・教育にかける時間を増やすことに苦労しました。12年ほど在籍しましたが、多くの優秀な学生さんに恵まれたと思います。
 

英国留学時(2回目)

 2011 年4月から日本学術振興会の海外特別研究員に採用していただき、現職を維持した状態で英国に2回目の留学をさせていただきました。言わずと知れたことです が、2011年3月には未曾有の大災害、東日本大震災がありました。関西への影響は大きくないものの、当初は羽田発を考えていたので、若干の計画変更もありましたし、なにより気分的に意気揚々という感じにはなりませんでした。日本全体が東日本大震災により消沈している時に留学というは何か逃げ出すような感じすら覚えましたが、今後チャンスがある保証はありませんし、留学するにあたっては日本・英国の色々な方に協力していただいていましたから、予定通り留学 することにしました。1回目は妻と2人でしたが、この時は上の子供(当時3歳と1歳)を連れて行きました。もーそりゃ色々大変でした。子連れだからこそで きる貴重な体験や楽しみももちろんありましたが、飛行機内を始め子供のケアは想像よりも大変でしたね。もちろん親の都合で外国に連れて行かれるわけですから、子供も大変ではありますね。
  研究では、なんだかんだで留学目的の仕事はきっちりできましたし、なにより1回目の留学時に未完成だった仕事にケリを付けられたのは嬉しかったです。1回目の時は、ほんとに新しい知識や技術を身につけるのに手一杯でしたが、2回目では1回目から6年くらいの間に日本で得た知識・経験なんかを少しフィード バックできた気がします。自分の成長を感じることができました。
 生活面では、ほぼ子供中心でしたが、やはり現地の日本人の方々にはずいぶんと助けて頂きました。特に今はフィリピンに移られたY夫妻とそのお子様には大変お世話になりました。奥さんのJさんの料理はとても美味しかったです。スコットランドであんなに美味しい食べ物作れるんだー!って本当にびっくりしました。また機会があったら是非食べてみたいです。
 という感じで2回目も色々とありましたが、先日(2014年6月)に学会でまたアバディーンに行きましたが、「あ、俺この街好きなんだ・・・」って再実感しました。スコットランド自体が好きなんですね。皆さんも機会がありましたら是非訪れてみて下さい。

 

摂南大学農学部在籍(現在)

 2020年4月から摂南大学に新設された農学部の教員に着任しました。まだ着任したばかりでわからないことが多いですが、研究内容は変わりませんし、自宅の引っ越しもないので(近くなりました!)、変わらず教育・研究に励みたいと思います。建物は新築ですごく綺麗です。これだけでもモチベーションがあがりますね(前任校の建物はお世辞にもモチベーションがあがるとは言えないものだったので)

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